凡人の勝負学

持ち味をイカせ

【S12ダブル最終57位】瞑想ハバタクカミwith毒欠伸

ヘイラッシャイ、mumemoです。
好きな持ち物は食べ残しです。

S12お疲れ様でした。
11月半ばから竜王戦に注力していたため、ランクバトルする予定はありませんでした。しかし突然の竜王戦中止。12/4(月)に有休を入れていたのに……当然月末の予定もなくなったので急遽ランクバトルやりました。レート2000超えたらやめようと思っていましたが中々勝ちきれず最終日レート1960で終了です。目標達成とはいきませんでしたが環境であまり見ない型のハバタクカミが活躍してくれましたので忘備録として置いときます。

構築経緯

竜王戦でドレインキッス/サイコショック/瞑想/挑発のハバタクカミを使っていて使用感が良かったため、ダブルに流用出来ないか検討したところから始まりました。(因みに竜王戦でこの型のハバタクカミはコライドンで詰みます)。ドレインキッス/サイコショックはダブルでは諸説ありそうなので、瞑想/守るを確定としてダブルで瞑想ハバタクカミを使用された方がいないか調べます。ヒットしたのがカ・エールさん。今年のWCSでモロバレル対策として瞑想ハバタクカミを使用されてました。(元記事はこちら【WCS2023 22位】トルネウーラ - カ・エールのぶろぐ)。技構成はマジカルシャイン/シャドーボール/瞑想/守る。持ち物はSブースト。努力値調整は私が竜王戦で使用していたHB臆病に近かった為、そのまま流用しました。
原案は取り巻きにヒスイウインディ+ゴリランダーを採用されていましたが、ハバタクカミ+イーユイの特殊ビートもしてみたかったのが1点、ヒスイウインディを使ったことがないためダメ感や使用感が全く分からないのが1点あり、代わりに怒りの粉と花粉団子でサポート出来るモロバレルを採用しました。構築単位で重いテツノカイナを牽制する役割もあります。先発組で積みやすい盤面を整えて後発から積めるような構築にしたかった為、またハバタクカミが追い風に弱いため先発組は欠伸ヘイラッシャに決定。その隣は襷を持たせて行動保証を確保した欠伸と毒菱のシナジーがグレートなキラフロルを採用しました。ヘイラッシャ+キラフロルは私が最も信頼している先発です。これで先発ヘイラッシャ+キラフロル/後発ハバタクカミ+モロバレルの選出が出来ました。
補完としてサーフゴーとグレンアルマが重かったので耐性、攻撃面で有利なイーユイを採用しました。前述しましたがハバタクカミ+イーユイの並びを作りたかったのもあります。ラストに対追い風構築として拘り鉢巻カイリューを採用。ウーラオス+ゴリランダーに強く、優先度+2で神速出来るのは言うまでもなく強かったです。

個体紹介

ヘイラッシャ

特性:どんかん
性格:ずぶとい
持ち物:たべのこし
テラス:どく
実数値:257(252)-108(4)-157(60+)-85-109(188)-56(4)
技:ウェーブタックル / みがわり / あくび / まもる

構築の軸。序盤は対面の相手を倒すことより欠伸をすることを優先し、相手のプレイングを乱します。
モロバレルが増加傾向と聞きつけて先月はヘビーボンバーだった所を身代わりに変更しました。これにより鋼テラスである必要がなくなった為、より弱点の少ない毒テラスに変更しました。実際にランクバトルで戦ってみると予想に反して思ったほどモロバレルに当たりませんでしたが、有利対面で身代わりを貼って交代で出てきたゴリランダーなどに1ターン猶予がもらえるのは強かったです。

モロバレル

特性:さいせいりょく
性格:ずぶとい
持ち物:オボンのみ
テラス:ドラゴン
実数値:221(252)-81-121(156+)-105-113(100)-50
技:かふんだんご / キノコのほうし / いかりのこな / まもる

積みエースであるハバタクカミが回復ソースを持っていないので採用。構築単位で重いテツノカイナを牽制する役目もあります。テラスタルは各種オーガポン対策、テラスを切ってもテツノカイナに弱くならないようにドラゴンとしましたがパオジアンの氷の一貫が辛かったです。また、守るか怒りの粉を切って草技や毒技を入れて攻撃に参加出来るようにしても良さそうだと感じました。

イーユイ

特性:わざわいのたま
性格:ひかえめ
持ち物:こだわりスカーフ
テラス:ゴースト
実数値:157(212)-76-101(4)-176(36+)-141(4)-152(252)
技:かえんほうしゃ / あくのはどう / バークアウト / サイコキネシス

サーフゴーとグレンアルマ系が苦手だったので採用。スタン相手にも出せるようにスカーフを持たせて行動保証を担保しました。連撃ウーラオスを見えないところからサイコキネシスで確定一発取れるのも面白かったです。しかし流行のサーフゴーは追い風構築に入ってることが多くて選出しづらく、グレンアルマ系は純トリルと砕ける鎧型のどちらも安定的に見れる訳でもない中途半端な型になってしまったので要検討です。ハバタクカミと並べた時のシナジーを強くすればより可能性は高くなりそうです。

ハバタクカミ

特性:こだいかっせい
性格:おくびょう
持ち物:ブーストエナジー
テラス:くさ
実数値:159(228)-54-97(172)-168(100)-156(4)-171(4+)
技:マジカルシャイン / シャドーボール / めいそう / まもる

環境には恐らくあまりいないであろう瞑想ハバタクカミです。先発ヘイラッシャの欠伸を絡めると積む隙を作ります。ハバタクカミ単体で見ると積んだ時の性能が高く、相手の予想外の行動を取れるので良かったです。しかし守りの面ではサポートがモロバレルだけでは物足りず、攻めの面ではスカーフイーユイとのシナジーもそこまで高いわけではなかったので、この型を使うのであれば取り巻き含めてもう少し検証が必要だと感じました。しかしそれでも強さを発揮できたのでシングルでよく使われてる型をダブルで使うのも悪くはないと感じさせられました。

カイリュー

特性:マルチスケイル
性格:いじっぱり
持ち物:こだわりハチマキ
テラス:ノーマル
実数値:191(196)-204(252+)-115-108-120-108(60)
技:げきりん / けたぐり / アクアジェット / しんそく

後発から選出して相手を高火力神速で倒す役割です。トリルなどの低速相手には積極的に逆鱗を押したりもします。しかしタイプと技構成上、ハバタクカミに滅法弱いので取り巻きでのケアが必須です。リキキリンやイエッサン相手にも行動が制限させられるのも玉に瑕。採用率の低いけたぐりはガチグマ(アカツキ含む)やドドゲザン相手に刺さります。

キラフロル

特性:どくげしょう
性格:おくびょう
持ち物:きあいのタスキ
テラス:みず
実数値:159(4)-54-110-182(252)-101-151(252+)
技:パワージェム / ヘドロばくだん / だいちのちから / ニードルガード

毒化粧により物理攻撃を受けると相手の場に毒菱を撒きます。それだけでも強いですが特攻種族値130で技範囲が非常に広くしっかりと仕事をしてくれます。トルネロスやパオジアンに通るパワージェム、各種オーガポンや威力90で3割毒のヘドロ爆弾、ヒードランやヒスイウィンディに4倍弱点を突ける大地の力。臆病にすることで準速ウーラオスの上を取ることができるのも偉いです。水テラスは連撃ウーラオスの水流連打やサーフゴーのゴールドラッシュを無理やり耐えるときに切ったりします。

選出

■基本選出
ヘイラッシャ+キラフロル
ハバタクカミ+イーユイorカイリューorモロバレル

■対バレル入り/対トリックルーム
ヘイラッシャ+イーユイ
ハバタクカミ+モロバレル

反省点

瞑想ハバタクカミは単体としての性能は良かったですが横とのシナジーや縦の補完が取れなさすぎて構築としての完成度は微妙に感じました。瞑想ハバタクカミに寄せるのであれば、原案通りのGFで回復サポできるゴリランダー、威嚇で物理面を補えるヒスイウインディなどと組み合わせた方が良かったと感じます。ポテンシャルを持っているポケモンを考えるだけでは足りず、構築に上手く落とし込んでいく作業が重要なんだなと学べたシーズンでした。何事も勉強ですね。

最後に

今期はヘイラッシャの役割を見つめ直す良い機会がありました。きっかけは単ヘイラッシャで結果を残したプレイヤーがちらほら見受けられたことです。どういった意図で採用されているかが気になって直接その方々に伺ってみました。頂いた回答は追い風トルネロス軸に対して挑発を受けずにアタッカーを欠伸で流せる点が強いというものでした。なんとなくでずっと単ヘイラッシャを使っていた身としては新しい知見で感銘を受けました。それをヒントに追い風には弱いがそれ以外に強い裏選出を作れば選出の幅が広がることに気づきました。今回はハバタクカミを積み型にしたので裏選出とはなりませんでしたが、11月のがにゅーオフで使用した構築がまさにそれで良い結果を生むことができたのであれが正解だったなと今感じています。(その時の構築記事を書いていないのでご紹介できないのが残念)。次回はそれを踏まえた上で選出の幅を広げたより強い毒欠伸構築を作れたらと思います。

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